未来のかけら
March 29, 2024 - August 12, 2024

ほとんどの生命体には、モーターのように回転する機構は備わっていませんが「鞭毛(べんもう・Flagella)」だけは例外です。主に生物の体内に存在し、回転運動をする唯一の細胞の器官から名付けられたこのロボットは、まるで柔らかいものがくねくねと身をよじらせているように見えますが、緩やかなカーブを持ついくつかの管状のパーツが組み合わされています。ねじれるように回転することで、しなやかな動きを実現しています。2009年に21_21 DESIGN SIGHTで開催された、山中俊治ディレクションの「骨」展のために制作された作品です。

制作: 山中俊治、神山友輔、村松充、慶應義塾大学SFC山中デザイン研究室
協力: 檜垣万里子(リーディング・エッジ・デザイン)、株式会社日南、日本精工株式会社、
慶應義塾大学 SFC Factory of X Design、千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター(fuRo)